個人のアフィリエイターは、今後生き残れるのでしょうか?
ある程度、アフィリエイトをやっている人なら、2017年に始まった、Googleのアルゴリズムアップデート
特にYMYLに関する内容のアフィリエイトサイトが次々に検索の圏外に飛ばされ
その影響は2018年に入って更に広がり、2019年に入って検索結果に個人のサイトが上位表示することはかなり難しくなっていることはご存知だと思います。
私が色々、アフィリエイターのメルマガなどをウォッチしていても、かなりの人が収益を減らしているようです。
(2017年のYMYLだけでなく2018年に入ってからも更なるアルゴリズムアップデートの影響を受けている人は多いです)
このまま個人がアフィリエイトで稼ぐのは難しくなっていくのか、疑心暗鬼になっている人は多いと思います。
果たしてアフィリエイターの未来はどうなるのか考えてみたいと思います。
個人のアフィリエイターは生き残れるのか・・神のみぞ知る
何らかの結論を期待してこの記事を読まれている人には申し訳ないですが
最初に結論を言うと、個人のアフィリエイターが生き残れるかどうか
神のみぞ知る・・分かりません
ていうか、そんなこと分かりようがありませんし、分かったようなことを言ってる人の方こそ
「嘘くさいこと言うな」
と思います。
「アフィリエイト教材を販売している」多くの上級アフィリエイターさんは、
「上手くやれば今でも稼げる」
あるいは、
「今こそ、私の販売しているこの手法を使えば生き残れる」
なんて、教材を売り煽っている人もいます。
ある程度は自信があっての発言かもしれませんが
どうしても、教材を売るためのセールストークにしか聞こえません
本当は、現実はもっと厳しいんじゃないか
このままアフィリエイトを続けても無駄なんじゃないかと不安に思う人も多いでしょう。
YMYLに起因して、サイトの信頼性が重視される時代に
無料ブログでは稼げない
2、3年前なら、無料ブログで趣味的に作ったサイトで、そこそこ稼げていた時代もありましたが
2018年くらいから、無料ブログの記事が検索上位に表示されることはほとんど無くなってきています。
私自身、ある商品名や関連キーワードで数年間、上位表示していたいくつかの無料ブログのサイトが、2018年に入り、じりじりと順位を下げ、今では全く圏外に飛ばされています。
単一商品でそれぞれ数十記事~100記事程度投稿しており、それらの商品に関しては、かなり専門的な知識があったと自負していましたが
現在では、商品を並べただけのネットショップなどが上位表示されています。
自分のサイトの順位が下がり始めた頃、てこ入れするために
検索上位のサイトを参考にしようと、上位表示したサイトを見ても、ほとんど中身の無いスカスカの記事のサイトばかりで、なんの参考にもならないどころか
無力感で愕然としたものです。
つい2、3年前までは無料ブログで稼げていた
過ぎ去った昔のことを言っても仕方がないですが
つい数年前までは、無料ブログでも充分稼げた
というよりはアフィリエイトの教材でも、無料ブログを使ったものが多かったです。
旧ノンバトを筆頭にルレアやアンリミなどの教材も、とりあえず無料ブログから立ち上がるものでした。
私自身、旧ノンバトの手法を使い
無料ブログで、数記事入れただけのサイトで、それなりに稼がせてもらった時代もあります。
今から思えば、無料ブログで数記事、投稿しただけで上位表示するなんて夢物語のような話です。
さすがに、無料ブログでアフィリエイトで勝負するのが難しくなってきた、一昨年に、旧ノンバトはレンタルサーバーとワードプレスを使った手法にアップデートされ
それから間もなく、無料ブログじゃお呼びでない時代に突入しています。
ノンバトのアップデートは無料でしたので
(内容はワードプレスの設定方法などから始まる、ほとんど別物と云って良いくらい改良された内容でしたが、販売者の方から無料アップデートの案内が有り、入手しました)
私も新ノンバトの手法でワードプレスのサイトを作り、現在では私のメインのサイトの1つとなっています。
新ノンバトアフィリエイトは初心者にも優しいサイトアフィリ教材
Googleが重視しているのはサイトの信頼性
YMYL以来、Googleはサイトの専門性(Expertise)・権威(Authoritativeness)・信頼性(Trustworthiness) のない低品質なサイトを下位に、品質の高いサイトを上位に表示させる、という対策を行いました。
ご存知の方もいると思いますが
ある大企業が運営していた某、健康専門サイトに、素人の外注ライターに書かせた、大量のいい加減な記事が投稿され、それが検索上位を独占していた・・
中には「肩こりの原因は霊が取り憑いているから除霊したら良い」みたいなとんでもない記事が上位表示していたという笑える事件もありました(>_<)
その結果、その健康サイトは休止に追い込まれたのですが
そんなサイトを当たり前に上位表示させていたGoogleも大恥をかいた恰好になり
その結果、Googleは、いい加減な記事を書いているサイトに報復??
ではありませんが、検索結果に
専門性・権威・信頼性を大きく反映させるようになりました。
結局、サイトの記事が信用できるかどうかを重視し
信頼性・・・専門性も権威も結局はそのサイトの記事が信用できるかという信頼性を担保するためのもの
ですから、検索結果を決定するアルゴリズムに、サイトの信頼性を重視する方向性が強まっています。
サイトの信頼性とは
Googleの検索エンジンは日本語も記事の信頼性も判断出来ない
Googleは検索結果を判定するのにAI(人工知能)を使用していると思いますが
AIは日本語(英語もですが)を根本的にはまるで理解出来ない
ましてや記事の中身の優劣や
その記事が信頼できるかどうかなんてまるで判定できないはずです。
AIが日本語を理解出来ないということについてはこちらの記事で書いています
その結果どうなったかというと
Googleのアルゴリズムの中身は極秘ですが
推測するところ
外形的な部分
・サイトの運営者(大企業や公的組織、病院や医師)
・サイトの運営歴(ドメインエイジ)
・記事の数(そのことに対する多数の記事が網羅されているか)
・被リンク(多くの人が参照している、SNS含む)
こういったところを利用していると予測されます。
つまり、外形的に権威がある(と思われる)サイトが有利になり
上位表示されやすくなります。
作ったばかりの個人のサイトはGoogleの検索エンジンから評価されない
Googleは外形的な基準で、サイトに下駄を履かせているわけで
いうなれば医科大学の入試で、現役男子には加点し、浪人生や、女子学生は減点していたのと同じで
個人の弱小サイトは、どんなに素晴らしい記事を書いていても、最初からハンディキャップを負っているような状態になります。
とはいっても2019年現在のAIに文章の中身を判断することは不可能
玉石混淆のサイトの中から玉を探し出すために
Googleは外形的なフィルターをかけることにしたのも、やむを得ないことで
真面目に?一生懸命記事を書いている個人アフィリエイターとしては納得しがたいところがありますが(`ε´)・・
これからのアフィリエイトはプロに徹していかないと生き残れない
今からアフィリエイトを始めても遅い?初心者には無理?
昔から、よく初心者の方が質問する項目として
「今からアフィリエイトを始めても遅いですか」
という質問が定番のようにあり
2年前なら、
「何言ってるの、今でも何の問題無く参入できるよ」
と自信を持って回答出来ましたし
「初心者でも稼げますか」
と言う質問にも
「初心者のままでは無理ですが、勉強して努力すれば大丈夫」
と回答するのが常でしたが
2018年くらいから、ハードルは急激に上がってきていて、参入障壁は非常に高くなってきていると答えざるを得ない状況になっています。
参入障壁が高くなっている理由
初心者の人が、アフィリエイトに参入する障壁が高くなっている理由としては
無料ブログでは上位表示が難しい
2018年頃から、無料ブログではほとんど上位表示できなくなっています。
アフィリエイトをやっている人なら、分かると思いますし
疑問に思うなら、何でも良いですから思いつく言葉で検索してみて、無料ブログが検索の上位に表示されるかどうかチェックしてみれば分かると思います。
無料ブログかどうか分からない場合はサブドメインやサブディレクトリーになっているかどうか
通常のドメインであれば
abcd.com
などとなっていますが
無料ブログの場合はサブドメインやサブディレクトリー形式になっています。
例えば(abcdは自分で選べる部分とします)
忍者ブログ:
abcd.blog.shinobi.jp/
abcd.satsumablog.com/
など(忍者ブログはabcdの部分以外にも色々なドメインが選べます)
Sonetブログ:abcd.blog.so-net.ne.jp/
Seesaaブログ:abcd.seesaa.net/
JUGEMブログ:abcd.jugem.jp/
はてなブログ:abcd.hatenablog.com/
アメブロ:ameblo.jp/abcd/
などなど
なぜ無料ブログで上位表示できなくなったかは、ハッキリとは分かりませんが
ブログの仕組み自体が、SEO上不利(内部構造など自分で対策しにくい)なことに加えて
無料ブログということは、そもそも、そのサイトの運営者がどこの馬の骨とも分からない人物で
いくらでもサイトを作る事が出来、またいつでも閉鎖できる
という外形的な面からいえば、明らかに信頼性に劣るわけで、最近のGoogleのアルゴリズムから行けば
最初からはじかれる要素満点といえます。
今後は、無料ブログというビジネスモデルは終焉を迎えるのではないかと私個人的には考えています。
注:無料ブログは無料でブログという場を提供し、利用者が作ったサイトに広告を掲載し広告料を稼ぐというビジネスモデルです。
ですから、利用者が沢山サイトを作って記事を書いても、検索で上位表示しなければ、訪問者(PV)が増えず、広告収入も先細りになり運営費をまかなえなくなります。
その点、もともと検索会社から発展したヤフーがYAHOOブログを、いち早く閉鎖するのも、検索の将来が見えているからなのかもしれません
ヤフーブログが終了になるけど、他の無料ブログもオワコンになるのか
これらのことを考えると、「アメブロ」や「はてな」などのSNS的な部分があるブログは比較的遅くまで生き残るのか
もしかしたら、さらにSNS的な部分を発展させて、ブログではない部分で生き残っていくのかもしれません
ワードプレスなどを使い、独自ドメインでサイトを作る必要がある
以前なら、見よう見まねで無料ブログでサイトを作って、アフィリエイトを始めてみたという人は多かったと思います。
しかし2019年現在、無料ブログで、お手軽にサイトを作ってアフィリエイトをするという手法ではアフィリエイトで稼ぐことは難しくなっています。
つまり、初心者といえどもレンタルサーバーを借りてワードプレスなどのサイトを作りあげる必要があるという点で
全くの初心者が、新たにアフィリエイトに参入する時の、大きな障壁になりつつあります。
私の場合も、昔、ワードプレスに移行する必要性は感じつつも、自分でブログシステムを構築すると言うことに対する、心理的ハードル、
恐怖感というか、困難感があり、なかなか踏み切れなかった記憶があります。
しかし、今からアフィリエイトを始めようとすれば、
無料ブログで、ほんのさわりだけを練習するというのなら構いませんが
本気でアフィリエイトを始めようとすれば、最初から独自ドメインとレンタルサーバーを借りて、ワードプレスなどを使ってサイトを作る必要があります。
裏技的手法では稼げないし、短期間で稼げるようにはならない
数年前までなら、穴場のキーワードを狙って、サイトを量産するなどの手法などが使われることもありましたが
Googleの検索アルゴリズムに
外形的な「サイトの信頼性」が重視されるようになった結果
例え内容が如何に優れていようが、評価されにくい状態になっています。
ですから長期間にわたって(ドメインエイジ)
しっかりした記事を、継続して投稿し
ナチュラルリンクを集めて
サイトパワーを育てていく必要があります。
昔は「3ヶ月頑張れば」「まずは100記事目指して」
などの目安が言われていましたが
現在の感覚では100記事超えたところからがスタートライン
みたいな感じになっており
今後は更に厳しい状態になっていくのでしょう。
サイトや運営者のブランディングが必要
サイト運営者をブランディングする手法を使っているサイトは、これまでも存在しましたが
それよりは、SEO対策などでサイトを上位表示させることが優先され
運営者やサイトがブランディングされていなくても、
検索上位表示→アクセスの増加→売上げの増加
という図式があり
運営者やサイトのブランディングを重視する必要性はあまり高くありませんでした。
しかし、今後は
ブランディング=信頼性の向上→SEO上有利になり上位表示されやすい
という図式に変わっていくものと思われます。
実名の公表は必要か
Googleのアルゴリズムが信頼性重視に変わった現在、サイト運営者の実名公表が必要になったと言う人も増えています。
確かに、運営者情報などに、運営者の本名や住所、略歴や自己紹介が書いてあれば
訪問者としても、あまりいい加減なことは書いてないだろうと感じると思います。
そうはいっても、副業でやっている人や紹介しているジャンルや商品などによっては、実名公表に抵抗がある人もいるだろうし
若い女性用の化粧品を紹介している人が初老の老人だったり、同じ人が別のサイトでは老人男性向けの商品も紹介しているとかになれば、逆に「ちょっとねー」となるでしょう。
現時点では実名公表は必須ではありませんし、実名を公表したから記事の信頼性が高いとは必ずしも言えない
あるいは、本当に実名なのかを訪問者やGoogleいちいち調べることも出来ないですから
ハンドルネームなどでのブランディングでもやっていけるのではないかと私としては考えています。
個人のアフィリエイトではサイトを育てていく必要がある
大企業や公的部門のサイトなどであれば、古くからサイトを運営しているところも多く
多数の記事が掲載されており、そもそも固有名詞などで検索してくる訪問者なども多いでしょう
あるいはまとめサイトなどであれば、企業がお金をかけて記事を外注して、短期間に大量の記事を投稿したり、サテライトサイトなどを使ってリンクを集めたりなどの対策も出来ると思います。
逆に、個人のアフィリエイトのサイトは、限られたマンパワーの中でコツコツ記事を積み上げていくしかないですから
ジャンルを絞って、
より深い内容の記事を継続して投稿していくしかないと思います。
その過程で、ファンがついたり、ナチュラルリンクが増えたり、ドメインエイジが古くなることで
サイトのパワーが強くなり、検索で上位表示しやすくなっていくと思います。
ですから、アフィリエイトを始めて頑張れば3ヶ月とか、半年ぐらいで稼げるようになるかと言えば
そういうのはなかなか難しくなっていくのだろうなという気がします。
個人アフィリエイターが生き残るためには
やはり、ハンドルネームなどで知名度が上がり、長年運営していくうちにサイトが少しずつ育っていくという状況
ある意味まっとうな世界に戻っていく
テクニックに頼らず、昔風の「αブロガーさん」的なアフィリエイターだけが生き残っていくのでしょう。
最近のネットビジネスのイメージ・・ある種のテクニックを使って、集中して頑張れば稼げるという時代は終わりを迎えることになります。
外注さんに記事を書かせる時代は終わった
今後は中身の濃い記事を継続して書いていき、自分をブランディングしていくというやり方をするべきだと書きました。
一方、これまで、中堅以上のアフィリエイターさんがやってきた、外注を使って記事を書き、物量作戦?で検索上位表示させるという手法は通じなくなってくるのではないかと思います。
特に、お題を出して1文字いくらなどのやり方で書いた記事は、いくらGoogleが日本語を全く理解していないといっても、記事の内容が薄っぺらで、通り一遍の内容になりがちですから
さすがに今後は淘汰されていくのではないかと思います。
SNSなどを見ても、
「最近はネットで検索しても、どこかでコピペしてきたような中身の無い記事が多くなってきている」
というような批判が、頻繁に見られるようになっています。
記事の外注はやめた方が良いといっても
中には自分ではまともに文章が書けない人もいるでしょうし
専門家に高額の報酬を支払って、ディープな記事を書いてもらうというようなやり方もあるかもしれませんが
中身のない記事(文章)を量産しても、評価されない時代が来るでしょうし
かりに大手企業はそれで生き残れるとしても個人アフィリエイターがせいぜい数百記事程度の中身の薄い記事群で元が取れるほど稼げる確率は、より低くなると思います。
まとめ
Googleの検索アルゴリズムの方向性としては、信頼性の高さが担保されているサイトを優先して上位表示させる方向に向かっています。
このような時代に入り、個人のサイトや作ったばかりのサイトは上位表示しにくい環境になりつつあり
アフィリエイトで個人がお小遣い稼ぎ感覚で始めたり、コツをつかめば荒稼ぎできる時代は終わりを告げようとしています。
今後、アフィリエイトで稼ごうと思えば、プロに徹して、自分のサイトを育て、ブランディングしていく必要があります。
初心者、素人が新たに参入するには参入障壁が高くなっている分、既存のアフィリエイターには有利?と言えなくもないですが
それなりの覚悟をもって、じっくり自分のサイトを強化していかないと生き残れない時代に入ってきたと言えます。
コメント